鉛筆は、本来の用途以外にいろいろな遊びに使われていた。
鉛筆の軌跡を使っての、いろいろな戦闘ゲーム。
6角になっていたのでサイコロ代わりに使ったゲーム。
サイコロは、きっと文房具屋に売っていたに違いない。
けど、まじめな小学生は、サイコロを買うのは何か後ろめたい気がしていた。
学校の休憩時間や昼休み、サイコロで遊んでいるわけには行かないが、鉛筆を転がしているのはなんとも無かった。
自家製のすごろくゲームや人生ゲームや野球盤ゲームのサイコロの役割りを果たしていた。
一人でもできる、いろんなゲームを作った。
休み時間に遊んでいると友達が寄ってくる。
そしてクラス中で流行る頃、飽きてくる。
いつまでも元のゲームをやりたがっている人もいたが、新しいゲームを作りやっていると段々とそちらに移ってゆく。
オリンピックの時期を迎えた頃作ったオリンピックゲーム。
前畑がんばれが、教科書に出ていたし、水泳が強い時代だった。
百メートル自由形でも、1500メートル自由形でも、金メダル候補が日本人である種目なら何でも良かった。
日本人が勝たないと文句を言う人が多かったので、ハンデを付けて遊んでいた。
又オリンピックの季節を迎えた。
ほぼ60年振りに思い出してサイコロゲームを作った。
子供のオリンピック遊びは 乱数サイコロでプログラムしたアプリになった。
鉛筆を滑らせて軌跡でゲームをするには、4Bくらいの柔らかいほうがよい。
最近はボールペンに押されて鉛筆は少なくなったと思っていたら、
大人の鉛筆というもの(実はシャープペン式)が大流行だと言う。
柔らかい書き味に、木のやさしいホルダー。