千葉県(下総地方)の方言の特色

関東方言圏の東端にある当地方は『関東サ』、『関東ベエ』が色濃く残っている 地方です。

  • どこどこさ行く。 もう行ったっぺ。 など

イとエの混用、シとヒの誤用にも特色があります。
私は、いまだにこの誤用には悩まされ馬鹿にされています。

  • そんなイイ(家)のシト(人)は、ヒ(知)らない。

千葉県(下総地方)の方言での会話例1

会話の婦人

 オアガンナ。キンノウハ イゲエ カゼ フイダケットモ イシライハ  アンデモ ナガッタアガヤ。

(こんにちは、昨日は大風が吹いたが、お前さんの家は無事でしたか。)

会話の婦人

  ンダ。ユンベハ イイモ カックルゲエッチャアガト オモッタケット  アンデモ ナガッタアヨウ。

( はい、昨夜は家も倒れてしまうと思ったが何でもなかったよ。)

会話の婦人

 フニ、イガッタアナア。

( ほんとによかったねえ。)

千葉県(下総地方)の方言での会話例2

会話の婦人

 ワアカダ-ケットモ オライデナシタ タマゴモッテキタアガラ クッテクレヤ。

( 少しばかりだが、私の家で生んだ卵を持って来たから食べてくれ。)

会話の婦人

 ソラア スマネエナイ。イッカ クレルハズシタアノ ワスレダガト オモッテイダ-ノニ。

( それはありがとう。いつかくれる約束をしたのに忘れたかと思っていたよ。)

会話の婦人

 アアニ オラア オソコハカセネエダガラ アデニシテイイダ。

( なあに、私はうそをつかないからあてにしていてもいいんだよ。)

会話の婦人

 ンデ、ヘンコニモ ガギラアニモ カセテヤンベ。

( それでは家の老人にも子供らにも食べさせてやろう。)

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